播種機の選び方

播種機は、種を貯蔵するホッパー、種を分配するシステム、種を植え付けるためのすきやディスクなどで構成されています。

播種機には、農場の規模や種子のタイプ、播種条件により、大きく分けて2種類あります。

– 条播機：主要穀物（米、小麦など）に使用されます。 直線上に一定間隔で、均一な深さに播種します。

– 点播機： 大きな種子から小さな種子まで対応。 等間隔で、種を一粒ずつ播くことができます。

クバンランドグループ社の条播機

HORSCH(ホーシュ)社の点播機

播種機は、種子の種類から選びます。 そこで、以下に種子別に播種機を2つのカテゴリーに分類しました。

• 冬の穀物、豆、 ソルガム、飼料作物、菜種: これらの種子には、条播機が使用されます。 種子の大きさに応じて、播種量を調整します。 冬の穀物、豆、モロコシの種は大きいので、播種量を間違える心配がありません。 しかし、飼料作物、菜種の種は小さいので、計量システムが播種量の調整を行います。 播種量を守ることで、作物と作物の間に間隔を作ることができます。 　

• トウモロコシ、ヒマワリ、大豆:これらの種子には点播機を使用します。種を畝にうまく分散させることができます。 打ち込みディスクは、種ごとに変える必要があります。

Rotadairon社の汎用播種機

広い畑で播種面積が大きい場合は、ホッパー容量が大きく、1時間当たりの播種面積を増やすことで生産性を上げる折りたたみ式条播機がおすすめです。

トラクター設置式条播機はより小さいので、より機動性に優れています。 これは小規模農家にとって重要な機能です。 また、ホッパーが小さいため、軽量化され、燃料消費を減らすことができます。

Gherardi社の折りたたみ式条播機

LEMKEN社のトラクター設置式条播機

種子の播種方法は、大きく分けて機械式、真空式、手動式の3種類があります。

–機械式は、中小規模の播種機に適しています。

–真空式は、空気を圧縮して、種を地中に入れます。 より正確で、さまざまなタイプの歯に対応できます。

–手動式は、大規模な畑には使用されませんが、温室での園芸農業などで使用されます。 畝に沿って、種を1つづつ一定の間隔で埋めることができます。

SULKY社の機械式播種機

Baertschi-Agrartecnic社の真空播種機

Bassi-Seminatrici社の手動式播種機

播種機には、ホッパーと呼ばれる種子を貯蔵するタンクが、種の種類ごとに必要です。

ホッパーには、種を種子供給管に送り出すシステムがついています。 ホッパーへの種の充填は、農業用の大袋を使用するのが一般的です。
また、播種機には攪拌機能があり、種を送り出す部分の詰まりを防ぎます。

播種機には、一般的に歯やディスクが装備されているので、土を切り開き、種をうまく配置できます。 その他の部品、例えばレーキは、種を土で覆うのに役立ちます。

最後に、播種機にはマーカーが装備されているものもあり、次に進む条に線をつけることができます。

Dale Drills社の歯式播種機

AGRO MASZ-Pawel-Noak社のディスク式播種機