草刈り機の正しい選び方

草刈り機には、用途に合わせた様々な種類があります。用途に合った草刈機を選ぶには、取り付け方式や刈り取りタイプ、コンデショナーの有無などを考慮する必要があります。 このガイドでは、以下のポイントに焦点を当てながら草刈機の選び方について説明していきます:

• 取り付け方式
• 刈り取りタイプ（ドラム・ディスク・鎌式）
• コンディショナーの有無

草刈り機にはさまざまな取り付け方式があり、車載型、牽引型、自走型から選べます。 以下は、各取り付け方式の特徴です:

• 車載型:圃場の端で作業をする場合におすすめです。 しかし、搭載する草刈り機の重量を考慮しなければなりません。車載型草刈り機の種類には、フロントマウント型あります。 このタイプの草刈り機には、フロントPTOを持つトラクターが必要です。 トラクタの正面にPTOがあるため、刈り取りの様子をよく見ることができます。 他の草刈り機と違い、刈り積みもできます。
• 牽引型：トラクタの後方中央部分に取り付け、左右両側の草を刈ることができます。 
• 自走式：主に大規模な農場で使用されています。 トラクターの正面に3台の草刈り機を並べて設置することが多く、15ha/hの最大作業幅と最大収穫量を実現できます。

Enorossi社の搭載型草刈り機ENOSTORM 300

SIP STROJNA INDUSTRIJA d.d.の牽引型草刈機SILVERCUT 300 TS RRC

De Pietri srlの自走式草刈機FCS 320

草刈り機には、主にドラム式、ディスク式、鎌式の3種類があります。

• ドラム式草刈機 : フロントマウントのため、より一般的に使用されています。 2枚または4枚の吊り下げ式ドラム（上から駆動する）を備え、その中に2～6枚のブレードが収納されています。 そのため、細長くコンパクトなウィンドロウを作ることができます。トラクターは作物の上を通りません。しかし、重い機械であるため、トラクターの大きなエンジン出力を必要とします。 
• ディスク式草刈機 :低出力のトラクターに適ししており、軽量です。 下から駆動する4～10枚の切断ディスク（メーカーにより円形、楕円形、三角形）で構成されています。 しかし堅牢性に劣るため、メンテナンス・修理費が高いという欠点があります。 
• 鎌式草刈り機：クランプで切断高さを設定することができます。 最近の草刈り機は、油圧で昇降するシリンダーで切断高をコントロールします。 そのため切断高が高くなり、刈り取った草の茎をより多く残すことができます。

RIBERIのドラム式草刈機F-SARRACENIA 320

Celmak Agriculture Machineryのディスク式草刈り機

BB-Umwelttechnikの鎌式草刈り機

コンディショナーは、草を圧砕することで乾燥を促します。 草を圧砕することで、作物の周りの空気循環を促進させ、乾燥工程を早めることができます。そしてより質の高い干し草を作ることができます。 厳密に言うと、ヘイテッダの作業を1～2回に減らすことで、地上での乾燥時間を25～30%短縮することができます

モアコンディショナーは、特に湿度の高い気候や雨が多くじめじめした天候向きで、作物が乾く前にカビたり腐ったりすることを防ぐことができます。
しかし、コンディショナーは重い装置であり、草刈機の重量を増加させます。 乾燥の必要がない作物を栽培している場合や、乾燥した気候の場合は、モアコンディショナーは必ず必要であるとは限りません。

コンディショナーには、フレール式とローラー式の2種類があります。 フレール式コンディショナーには、一般的にスチール製やポリエチレン製の硬質または軟質の歯が付いています。 大量の作物や硬い茎葉を圧砕する場合に適しています。 ローターの回転数が圧砕力に当たります。 ローラー式コンディショナーは、エンドレススクリューの形をしています。 ローラーが連動することで、茎がはじけ、割るような効果をもたらします。 2つのローラーの間隔を変えることで、その強度を調整します。 広葉樹やムラサキウマゴヤシのような傷つきやすい植物、マメ科の植物に適しています。

• フレール式コンディショナー: 大量の作物や硬い茎葉を圧砕する場合に適しています。
• ローラー式コンディショナー: 広葉樹やムラサキウマゴヤシ、野菜のような傷つきやすい植物に適しています。

Wessex International社のフレール式コンディショナーWFM series

SIP STROJNA INDUSTRIJA d.d.のローラー式コンディショナーSILVERCUT 300 F RRC