コンバインハーベスターの選び方

コンバインハーベスターには、大きく分けて自走式と牽引式の2種類があります。

• 硬い土質の農地では、最も一般的に使用されている自走式ホイール式ハーベスターが最適です。
• 牽引式ハーベスターは、トラクターにつけて、牽引するタイプのハーベスターです。 柔らかい土質で、規模が大きい農地向きです。

一部のコンバインハーベスターは、クローラー式です。 タイヤが埋もれてしまうような土地でも、問題なく走行できます。 稲刈りや湿地での作物の収穫に向いてます。

牽引式コンバインハーベスター

John Deere社製自走式コンバインハーベスター

コンバインハーベスターには、ストローウォーカータイプ、ロータータイプ、ハイブリッドタイプの3種類があります。 収穫する場所の状態や目的に応じて選択しましょう。

• 普通型コンバインハーベスター（ストローウォーカータイプ）:信頼と実績を持つ、定番のコンバインハーベスターです。 ストローウォーカーの本数は、4～8本まであります。  
• 軸流コンバインハーベスター (ロータータイプ):このタイプは、ストローウォーカー付きのものに比べ、コンパクトです。 また、メンテナンスも少なくて済みます。 また、粒の割れが少ないです。 しかし、わらの量や状態、湿度に敏感です。 また、1時間当たりの燃料消費量も多いです。
• ハイブリッド型コンバインハーベスター: ローター付きのこぎ胴とコンケーブで構成されており、 脱穀による穀物へのダメージが少なくなります。 しかし、他のタイプに比べ、販売量が少ないです。

CLAAS社製軸流型コンバインハーベスター

JOHN DEERE社製普通型コンバイン

コンバインハーベスターには、収穫面積に合わせたさまざまなサイズが用意されています。

• 300ヘクタール以下の面積であれば、コンバイン1台で十分でしょう。 その場合、ストローウォーカーを搭載した普通型のコンバインがおすすめです。
• 面積が300ヘクタールを超え、長期間収穫できない場合、2つの選択肢があります:
  • 1つ目は、普通型コンバイン2台の使用です。コンバインを2台使用することで生産性を上げます。
  • 2つ目は、軸流型コンバイン（ローター付き）の使用です。コンバイン2台のメンテナンスが必要なくなり、大容量です。

コンバインのタンク容量は、ヘッドが処理できる量を超えてはいけません。 タンクの容量は、機種により異なります（4,000L、5,000L、6,000L、7,000L、8,000L、9,000L、10,000Lなど）。 収穫作業を連続的に行うには、適切な容量を選択することが重要です。

平均的なコンバインの重量は、15トンです。 そこに400ブッシェル（約12トン）の小麦が入ったタンクが加わると、総重量は約30トンになります。 重い重量は、土壌を圧縮する原因となり、次の収穫の生産性を低下させる可能性があります。そのため、コンバインのタイヤは、コンバインの容量だけでなく、土壌の特性に合わせて選びましょう。また、クローラー式のコンバインを選ぶこともできます。

コンバインハーベスターの平均価格は、収穫量1ヘクタールあたりの馬力により異なります。最近のコンバインは、平均して1ヘクタールあたり1.1馬力を持ち、燃料と労働力を除いた平均価格は、1ヘクタールあたり71.7ユーロとなります。ただし、価格は国によって異なります。ここでは、あくまでも目安ということで、ヨーロッパの計算方式を使用しています。 　

• 普通型コンバインは、1ヘクタールを収穫するのに1.2馬力を持ち、価格は、1ヘクタールあたり平均79.7ユーロです。
• 軸流コンバインハーベスターの場合、1ヘクタールあたり0.9馬力と低く、価格は1ヘクタールあたり約65.1ユーロです。